もしも年中スーツ姿の社長が、ZOZOTOWNで「ビフォーアフター」したら?
(1/17 17:40追記)スタートトゥデイさんのWebサイトに、取材裏話を掲載頂きました。サイボウズの社長をオシャレにしよう! | 株式会社スタートトゥデイ
皆さんの今年の目標はなんですか?仕事でのゴール、プライベートでのゴールなどいろいろありますよね。サイボウズの青野社長は、2014年の個人テーマをしっかり掲げました。
それは、ズバリ「見た目重視」。
これ、冗談ではなく、実は昨年からのテーマだったそうです。「人は見た目が9割」なんて本もありましたが、当然、第一印象はビジネスでも無視できないものです。自分に合ったファッションを上手く着こなすことで、ビジネスをさらに楽しみ、またファッションそのものを楽しむ。
そんな新しい青野社長の誕生に、今回助っ人としてご協力いただいたのがメガファッションコマースのZOZOTOWNさん。ZOZOTOWNを運営する株式会社スタートトゥディの海浜幕張オフィスにお邪魔して、スタッフの竹若喜章さんにスタイリストとして「社長ビフォーアフター企画」を手掛けていただきました。
今回の社長変身企画で竹若さんに用意していただいたのは、2つのコーディネート。普段の仕事日に最適な「ビジネスカジュアル」と、週末などのオフ時間をイメージした「遊べるOFFコーデ」。
まずはビジネススタイルから
平日は、着慣れたスーツを着用する毎日。スーツの中でも無難なネイビーが多く、冬場はたまにスーツベストを加えることがあるくらい。そもそも選んだり迷ったりすることを面倒に感じてしまうため、どうしても定番になりがちです。
いつも同じようなスーツスタイルで過ごしているので、TPOに合わせたスーツの着こなし方を知りたいですね。
ビジネススタイルはどれだけ上手く着崩すかがポイントです。また、今回のビジネスカジュアルでは、赤をひとつのテーマカラーに取り入れました。アメリカのオバマ大統領なども、説得力をビジュアルで訴えるため、情熱の象徴である赤をファッションに取り入れたりするらしいです。そこで、言葉とビジュアルでの訴えを意識して、ポイントに赤を取り入れました。
では、そんな青野社長のスーツコーデが竹若さんの手によってどんな風に変わったのか見ていただきましょう。
今回のビジネスカジュアルは、ビジネスシーンだけでなく、オフにも使えるアイテムを意識してチョイスしてくださいました。トップにボリュームを持ってきて、サイドをすっきりさせたヘアスタイルでラグジュアリーな感じに仕上がりました。
ビジネスシーンのおしゃれって「どう上手く着崩すか」がポイントなんです。スーツなどビジネススタイルのおしゃれは、引き算のおしゃれ。どれだけ違和感なく崩すかでおしゃれ感が出てきます。
衝撃を受けています。これまで、正直いい服っていうものがわかならくて。着ざるを得ないから面倒だけど着てるっていう感じでした。でも、いいファッションだと、着ること自体が楽しい。袖を通す瞬間に、すでに楽しさがあります。機能的にも温かくて動きやすいし、見た目もかっこ良くて大満足です。
おしゃれポイント1袖のちら見せ、襟のちら見せで、シャツのパターンを覗かせて。おしゃれ感がぐんとUP。
おしゃれポイント2スタイルによって、シャツをインするかどうかを選択。ジャケットスタイルの場合は、インした方がかっちり決まる。デニムスタイルなどでは着崩して、テーラードジャケットの下にパーカーでシャツ見せなんて着こなし方も。
おしゃれポイント3おしゃれは足下からと言うように、靴下で遊ぶのもGood。一度しゃがんで立ってみると、パンツにできた自然なシワで裾が上がり、靴下の色がチュラルに覗くように。
おしゃれポイント4ビジネスカジュアルと遊べるOFFコーデ。アイテムを入れ替えても着回せるからコーディネートのバリエーションが楽しめる。
遊べるOFFコーデ
続いてはOFFタイムのスタイルです。週末は、子どもや家族と過ごす時間。Tシャツなど動きやすい服を選ぶことが多く、たまに着るのは奥さんコーディネートの決まったスタイルばかり。
サイズが合わないのではないか、身長が高くないと似合わないのではないか...そんな発想から、そもそもOFF時間のファッションを考える事を敬遠しがちですね。
いろいろ調べさせていただいて、青野さんのキーカラーと言える青を取り入れたファッションをコーディネートしてみました。ニットやスニーカーなどのポイントに青を取り入れています。流行りのカモフラ柄は、ストールでワンポイントに。ストールを巻くだけで、カジュアルな中にもいっきに上品さが出るようになります。また、休日お子さんと遊んだ時に、お子さんが寒がったらやさしくストールを巻いてあげる、なんてこともできます。
では、そんな青野のOFFコーデが、竹若さんの手によってどんな風に変わったのが見ていただきましょう。
竹若さんが遊べるOFFコーデのテーマに考えてくださったのは、「自分が子どもだったらこんなパパに遊んでほしいなと思う」コーディネート。サイボウズのキーカラーでもあり、青野がよく着るというブルーを取り入れたスタイル。
洋服って、着続けるとくたびれるじゃないですか。でも、いい服は着ていくと馴染んでいくんですよ。だから、新しいのを買うんじゃなくて修理したいっていうお客様が多いんです。いいものってずっと着続けたい。だから、最初からいいものを買えば、費用対効果も結局いいと思います。それを長く着続けることで洋服に対する感謝が生まれますね。
下に3枚も着ているのに、すごく動きやすい。今日着てきた着慣れている洋服より、よっぽどフィット感があります。重ね着しているのに、動きやすい。普段着てる服だと、座った瞬間に違和感、引っ張られる感じとかでて座り直さなきゃいけないんですよ。洋服のフィット感が、座った瞬間にわかりますね。
おしゃれポイント1あたたかいベストは、カラーも黒なので全体が締まる。袖を少しだけジャケットなどから覗かせるとおしゃれ感がグッとUP。
おしゃれポイント2動きやすい=大きいサイズ、と勘違いしている人が多い。一番いいのは、体にフィットした形。形とサイジングを意識することがポイント。
おしゃれポイント3取り入れるメインカラーは3色以内。今回のOFFコーデなら、黒、カーキ、青。ビジネスカジュアルも、同様に3色コーデ。
おしゃれポイント4上半身を黒で締めることでスタイルが良く見える。上を締めて下は少し広がる感じにすれば、全体的にいいラインが出てスマートに。
今回の企画では、青野のサイズなどを事前に竹若さんに伝えておくことで、サイズもTPOにもぴったり合ったコーディネートを提案してもらうことができました。最後に、普段の洋服選びはどうすればいいのか、竹若さんにヒントをいただきました。
過去に何回も、洋服をもっとちゃんとしようと思ったことがあるんです。でも中々できなくて。でも周りをみてビックリするのは、別に長身で二枚目の人だけがおしゃれなわけじゃないということ。小太りのおじちゃんでも、なんかいい感じの人っていて。要は、ファッションって個性を引き出してくれるものなんだなって今日感じました。
ですね。そういう人って、自分に合うものを知ってるんですよね。サイズなんかも自分に合うものがわかってる。それがバッチリ合うと、オーラが出るんですよ。だから輝いて見える。
今日こうやってコーディネートしていただいて気分も変わって大満足なんですが、これから自分でお店に行って洋服を選ぶ時ってどこから始めたらいいんでしょう。
一番いいのは、毎月一冊雑誌を買って、それを読む。青野さんなら、「UOMO」とか「OCEANS」とか。で、最初は丸パクリでいいんです。雑誌に出ているコーディネートをまんま作る。そこから、今度は自分の違和感とかを見つけてアイテムを少し変えてみるといいと思います。
なるほど。まずは教科書通りにやってみればいいわけですね。今日、普段の自分が絶対着ないような洋服を着てみて、ファッションって楽しいんだってすごく感じました。今までは面倒だって思ってましたけど。
皆さん、車みたいな大きな買い物はするのに、日々のファッションや洋服への意識がけっこう低いですよね。でも、僕たちは洋服がないと生きていけない。迷ったりすると面倒になって引いてしまうこともあるけれど、洋服を好きになってもらえると楽しさがぐんと広がるはずです。
洋服、楽しいです! 少し知識を持っておくだけでも(私のように無関心だった人間にとっては)大きな効果があることがわかりました。今年は一経営者として業績よりも服装で勝負していきます。(笑)
※スタートトゥディ社長室の小高さん、大場さんには、本企画をご快諾いただき、取材準備などで大変お世話になりました。この場を借りましてお礼申し上げます。(編集長 大槻)
ファッションで大変貌を遂げたサイボウズ 社長の青野慶久が、今度は料理に挑戦? 『「から揚げは男のロマン。」――イクメン社長、はじめて料理を習う』。
SNSシェア