サイボウズ式編集部にオッサン(38)と期待の超大型新人女子大生(21)がインターンに来ました
はじめまして。サイボウズ式編集部にインターンシップに参りました、かっふぉーと申します。現在サイボウズ式編集部には2名のインターン生がいます。今回はインターン生の紹介も兼ねて、大槻編集長とインターン生が楽しくお話している様子をお届けします。
まず、簡単に自己紹介をお願いします
大槻
大学4年生のかっふぉーと申します。「将来企画に携わりたいけれど学生時代に何の経験もない……という状況に危機感を持ち、社会に出る前に少しでも経験させて頂こうとインターンに参りました。」という建前を採用面接ではお話しました。本当のところは、就活を終えて暇で、ゲームをするだけで一日が終わっていることが多く、「かっこいいオフィスでかっこよくインターンしてる」って言った方が友達にどや顔できると思って、インターンに来ました。
かにみそです。新卒で金融機関に入り、この度転職して7月から別の会社で働きます。これまでは、これからIPOしようとするベンチャーの新規開拓とかをやってきました。
(難しくて何言ってるのか全然わからないけれど、「老け顔の大学生」ではなく「ガチのオッサン」ってことはわかったぞ!)
転職前の有休消化で時間が出来たんで、大槻さんに「僕にもインターンさせてくださいよ!」とお願いして紛れ込ませてもらいました。
……あの、IPOって何ですか?
新規の株式公開ですね。まだ株式を公開していない、上場していない会社が、証券取り引き場に株式を上場させて、広く株式を売買できるようにする
……ほう(Island Pacific Oceanの略ってことかな)
わかってないでしょ?
大槻
えっと、何かとても美しいものだと感じました
そんなお2人がサイボウズ式に来てくれた訳ですが、サイボウズ式では何をしたいですか?
大槻
サイボウズが自ら媒体を作っているのは理解してたんですけど、どういう形で何をしてるのかは想像つかなかったので、その内実を見れたらおもしろいなって思いました。実は、「オウンドメディア」っていうのは、もうバズワードで猫も杓子も使ってますけど、自社でここまでやってるのって、サイボウズが唯一だと思うんですね。他は、結構アウトソースして運営していることが多いので
大手だと電通さんとか、博報堂さんとか。
大槻
あとインフォバーンさんとか。だから自社で、しかも0から立ち上げて、すごいなぁと思ってて、どんな風に運営しているのかを知りたくて来たんです。
なるほど。かっふぉーさんは、一応事前にサイボウズ式も読まれてたってことですけど。
大槻
何をするかというイメージはまったくありませんでした。オウンドメディアって言葉も知らなくて。とりあえずインターンシップとやらに参加して、周囲の友人にどや顔を決めたかったんです。
こんな記事書きたいっていうのはありますか?
大槻
アイドルが好きなので、アイドルとチームワークを絡めた記事を書きたいですね。今推している子がまだ事務所にも所属していなくて……ここで取り上げて反響あるかどうかはわからないんですけど。でもすごく可愛くて、ツイキャスとかあるときは正座で待機しています。アイドルがユニットであればそれ自体がチームだと思うんですけど、ファンも単なるコミュニティとしてじゃなくて「チーム」として存在している場合もあるかと思います。色々取材して(出来ればアイドルに実際に会って)みたいですね
おもしろく出来そうな気もしますね。かにみそさんとかっふぉーさんは17歳差ということで、価値観も異なるところがあると思います。何か人生の先輩としてアドバイスはありますか?
大槻
えっ、そうですね…。じゃあ、これから社会に出るひとにアドバイスを。ずっと同じところで働き続けるかどうかっていう悩みってあると思うんですよ。大分変わってきていますが、昔ながらの日本の会社だと、ホワイトカラー層は転職することで、年功賃金がリセットされると同時に、年金や退職金も含めた経済的ベネフィットが損なわれることが多いんですね。逆に言うと、長くひとつの会社で働くことが経済合理性にかなうようにできている。そうすると働く側は踏み止まっちゃいますよね。もちろん人が働く動機は経済合理性だけではないのですが。
転職する度に年収が減っていくってことですか?
年収ではなくて、一生涯で得られる所得という意味です。ただ、1度転職すると、この失った将来獲得できたであろう収入部分を回収する為に、より高い年収を求めて転職していくことが、経済合理的な行動といえるんだと思います。
所謂、日本型雇用におけるホワイトカラーの賃金プロファイルって、年金・退職金などを含めればキャリアの後期に大きく偏ってますから、若手の賃金は限界生産力よりも低くなっているんですね。これは中高年になってから、やっと逆転するんですけど、そうすると、この一連のながれは労働者は勤めている企業に「貯金」していることと同義になるので、転職してしまうと、この貯金の大部分を捨ててしまうことになります。だとすると、こうした行動は経済合理的とは言えないんだと思うんですよ。
また、この賃金体系は、汎用性の低い、個別の企業においてこそ役に立つような特殊な技能を、労働者に習得させることに対するインセンティブとしてうまく機能している側面もあるんですよ。長い時間を掛けて多面的な技能を蓄積していくことを求められるシステム下では、特定の専門的技能に優れていることは大した意味を持たなくて、中途採用で専門家を採用すると新技術の導入などによってその職種が不要になった場合に、その人の処遇がむずかしくなります。 よって、白紙の状態の新卒を採用して企業特殊的な技能を一から習得させていく技能形成システムは、長期的・年功的な雇用慣行と強い補完性を持っているんです。 ここにおいては、労働者は組織に対する初期投資を強いられますが、これが続いていくと彼のスキルはほかの企業では役に立たなくなっていくため、それまでの人的資本への投資は埋没費用となり、結果、労働者の側にとっても高い退出障壁ができてくるんです。
かにみそさん、ありがとうございます。これから社会に出るかっふぉーさんには勉強になったのではないでしょうか。
大槻
とても勉強になりました。就活を通して「働くこと」について、学生なりに情報を集めていたとき、「ずっと同じ会社で働くなんてイケてない!」というような風潮が最近はあるかのように感じました。転職前提でスタートアップの会社に就職を決める人もいたりして。「働きがい」や「企業理念への共感」を重視する人がそういった選択をする傾向があるように感じましたが、将来の経済的な安定についてはどのように考えているのか気になります。私も含めて、経済の知識が十分にないまま将来設計をしている学生は多いと思います。そうすると、経済合理的な判断というのはなかなか難しいのかもしれません。
あと、お2人ともハッピーな感じに仕上がり、とても満足しています。貴重なお時間ありがとうございました。
サイボウズ式ではインターン生を募集しています。
大槻編集長のひとこと
「上司にパーティー帽を被せたり、モールを巻いたりしない人に来てほしいです」
ご応募お待ちしております!
かにみそさんのアイコンはマツナガエイコさんに描いていただきました。 急なお願いにも関わらず快くご対応いただきありがとうございました!
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