【第7回】文字や画像が表示されるしくみ──こびと同士の会話
サイボウズのプログラマーの"プロさん"に、コンピューターやプログラミングについて聞くシリーズ「プログラミングって?」。
前回は、遠く離れたコンピューターを結ぶため、世界は海底ケーブルでつながっていて、そこを情報が通っていることを学んだよね。今回は情報を伝える方法について知ろう。コンピューターの中のこびとたち(しくみ)はどうなっているんだろう?
※この連載は、毎日新聞社発行の月刊誌「NEWSがわかる」で連載している記事の転載です。
光の点滅パターンで伝える
文字や画像を伝えるために、コンピューターがどう働くのか、その中にこびとがいると想像してみよう。
人間に指示されると、こびとはケーブルに向かって光を点滅させるよ。たとえば、「A」という文字を送るときは、イラストのような点滅になる。どういう点滅が「A」になるかは、あらかじめ決めておくんだ。8個の点滅は256通りあるよ。
漢字を表現するには足りないから16個や24個の点滅で送るんだ。画像や動画も点滅で送るんだよ。どういう点滅で何を表現するかとか、どっちのこびとが先にしゃべるのかとか、何から順にしゃべるのかは全部あらかじめ決めてあるんだ。こういう決めごとを「プロトコル」というよ。
こびと同士の決めごと
こびと同士が通信するために、ケーブルでつながっているのは先月の紹介の通りだけど、こびと同士はそれだけですぐに会話できるわけではないんだ。こびとが同じ言葉を理解していないと、間違ったものが表示されてしまうことがあるよ。「文字化け」って見たことがある子もいるかもしれないね。文字化けは、こびとが言葉を間違えたときに起こるものなんだ。
こびとたちの会話のルールはたくさんの種類がある。ルールには、A,Bという文字の伝え方だけでなく、画像や動画の伝え方も定められているし、安全な通信手順などもあるよ。
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