印刷会社でマネージャーをしている赤松翔さんは、仕事に頭打ち感があったといいます。そんな彼が飛び込んだのは「前田デザイン室」。関西を中心に活動するデザインコミュニティです。
雑誌を作るプロジェクトを進める中で気づいたのは、役職も上下関係もないチームの価値。会社とは真逆ともいえます。プロジェクト参加にあたり、時間の関係からフルコミットが難しいと感じて、編集・校正の役割に徹しました。
「もっと役に立ちたい」「いいものを作りたい」。当初は時間を費やせなかったはずなのに、活動を進めながら感じたことは、チームで仕事をすることに対するピュアな気持ちでした。
前田デザイン室でいっしょに雑誌を作った編集長・浜田綾さんと、コミュニティとチーム作りを振り返ります。
「会社でコミュニティのようなチームって、作れますか?」
コミュニティはどれ1つとして同じものはない。迷ったら飛び込み、嫌だったらやめればいい
赤松さん
前田デザイン室は、初めてお金を出して入ったオンラインサロンなんです。驚いたのは、メンバー同士のコミュニケーションが活発だったことです。
前田デザイン室は、元・任天堂デザイナー前田高志が率いるクリエイティブ集団。 「おもろ!たのし!いいな!」をモットーに、世の中に新しいクリエイティブを大量投下し続けるコミュニティ
赤松さん
正直、オンラインサロンのイメージって、主催者や講師から教えてもらうセミナーのようなものが一般的だと思っていました。だけど、メンバー同士でのやりとりが多いんだなと。
浜田さん
オンラインサロンを知らず、入ったことのない方から、「ブームに染まってる人たちだ」「得体の知れないグループだ」と言われることはよくありますね(笑)。
ただ、わたしが知っている限り、どのオンラインサロンも目的や個性があります。当たり前なんですけど、同じサロンやコミュニティはありません。
浜田綾(はまだ・あや)さん。ライター・編集者。オンラインサロン「前田デザイン室」所属・運営。「箕輪編集室」にも所属しており、過去に運営を経験。企業で10年間ビジネス文書の作成を経験し、2017年6月にフリーとして、「コトバノ」という屋号で開業。同年8月箕輪編集室にて電子書籍「嫌われ者たちのリレー式コンテンツ会議」の編集リーダー、2018年9月前田デザイン室の雑誌「マエボン」編集長を務める。日本一のオンラインサロンの編集者を目指す、二児の母。Twitter:@harapekokazoku
浜田さん
家庭や会社以外のサードプレイスがある人は、依存先を複数持っていることもあり、幸せだと思うんです。別に、オンラインサロンを押し売りするつもりはないんですけど……。
もし気になったら飛び込んでみたらいいし、入ってみて嫌だったら、やめればいいんですよね。それぐらいカジュアルなものだと思っていて。
赤松さん
そうそう。コミュニティだし、一方通行のオンラインサロンじゃないですから。ちなみに、前田デザイン室はメンバー同士の互助関係がある場所だなって感じています。
友人から「何それ、大丈夫?」って言われることもあるんです。けど、それはどちらかというとWebでの一方的な偏見だと思うんです。
コミュニティは会社じゃない。「絶対にしなければいけないこと」もない
浜田さん
わたし、オンラインサロンに入った時って、あんまり自信がなかったんです。
赤松さん
え、そうだったんですか。
浜田さん
うん。わたしは前田デザイン室で「運営」に入りました。割と目立つポジションに入ったにもかかわらず、です。
前田デザイン室に入る前に、箕輪編集室というコミュニティにも入っていて。そこでも最初に運営を引き受けたんです。でも、「なんでわたしなんだろう? わたしでいいのだろうか?」って思っていました。
でも、運営目線でコミュニティを見るようになると、気になることがあったんです。
赤松さん
何ですか?
浜田さん
オンラインでの文章の書き方や伝え方です。TwitterやFacebookを見て返信することもそうで。
普段がライターの仕事をしているからかもしれませんが、いろんな人とコミュニティで触れ合ったら、テキストコミュニケーションが苦手な方もたくさんいるって気づいたんです。
もちろん、それが悪いわけじゃない。みんな違って当たり前だから。
赤松さん
うんうん。
浜田さん
逆に、いろんな個性を持つ方とやりとりして、自分はテキストコミュニケーションが得意なんだ、と気づけました。
なので、みんなに対して「できるだけ気持ちよく返事をすること」を考えていますね。これは、過去に運営チームに所属させてもらった「箕輪編集室」でも感じてたんですけど。
これが「運営」という役割をまっとうする中で、自信になってきたスキルです。
赤松さん
めっちゃ同感です。浜田さんは、代表の前田さんだけでなく、コミュニティメンバーにも対外的にも、ていねいな対応をしているのを何度もみています。
赤松翔(あかまつ・しょう)。「前田デザイン室」「サイボウズ式第2編集部」に所属。本業では雑誌ライター・編集を経験。現在、印刷会社キングプリンターズ・マーケティング部マネージャー。未来のチームや組織作りを考えるため「サイボウズ式」を立ち上げ当初から愛読。30代半ばを超え、さまざまな社外活動に参加。藤村編集長とは中学時代からの同級生。今回は所属しているコミュニティの楽しさの秘密を知りたく話をおうかがいしました。
浜田さん
そう。オンラインコミュニティの場合、掲示板やチャットでのテキストコミュニケーションが基本だと思います。
でも、これってちょっと不自由じゃないですか。
赤松さん
直接顔を見合わせてやりとりできないですからね。
浜田さん
だからこそ、余計に「ありがとう」や「すごいね」と伝えることを大事にしています。割とほめ合うし、できなかった時もそれを責めない。それよりも、できるように応援するんです。
わたし自身も過去にコミュニティ運営において、あるいは1メンバーとして、できてないことがいっぱいありました。でも誰も「なんで、できひんのや」とは絶対に言わない。
逆に「応援しよう。だから、できるようにもっと声かけていこうよ」という風土があったんですよね。
赤松さん
やっぱり、コミュニケーションを大切にしている風土があるコミュニティなんだな、と強く感じました。
浜田さん
そもそも、コミュニティって会社じゃないですし、「絶対にしなければいけないこと」もないんですよね。
その方が望んで入るものだし、やりたくてやっている。だから、それがうまくいくように応援をする方が絶対いいんですよね。
あと、自分が身を置いているコミュニティだったら、楽しみたいし、いやすくなった方がいい。だからその場作りを、率先してやっているみたいな気持ちです。
赤松さん
これって、コミュニティで得た経験を元にしたコミュニケーションスキルですよね。なにか勉強されたわけでは……?
浜田さん
してないです(笑)。すべて体験と気持ちからですね。
会社にコミュニティの要素を取り入れるのって、難しい?
赤松さん
浜田さんのコミュニティ内での運営としての振る舞いがとてもいいなと思って。
というのも、わたしの会社でリーダー研修があったんです。そこでは「聞く」「質問する」「叱る」などのワークが、1回4時間、全8回ありました。
そこで学んだことと浜田さんの考え方って、ほぼ変わらないんですよね。
浜田さん
え、そうなの?
赤松さん
はい。「否定から入らず、まずは相手の話を聞く」とか、「相手の立場や気持ちに立ってコミュニケーションしましょう」とか。
これって、2000年代初期の根性論や体育会系のような指導方法とは違うな、って。そういう考えのほぼすべてが、文化として根付いている前田デザイン室はすごいなって。
浜田さん
とくにガイドラインもないですし。
赤松さん
それが自然にできているのは、時代にも合っているとも感じていて。
もう1つ所属している「
サイボウズ式第2編集部」でも、マエボン(*)プロジェクトとまったくいっしょのチーム作りをしてたので、なおさら同じことを感じています。
それがコミュニティの存在意義を作っていて、そこで互助精神が生まれたり、成長したりできる文化はいいなって。
前田デザイン室で作られた(*)「マエボン」。編集長をはじめ、雑誌の制作経験者ははほぼいない状況のなか、2ヶ月という短い期間で作られた。あるイベントの出しものとして企画されたものだったのだが、青山ブックセンターや銀座 蔦屋書店、代官山 蔦屋書店、名古屋ロフト店、紀伊国屋書店梅田本店、スタンダードブックストア心斎橋など、数々の有名書店で取り扱われることに。 表紙のキャラは「童心くん」
藤村
コミュニティのようなチームを会社の中で作ろうってなると難しい?
サイボウズ式編集長の藤村。関西で活動する前田デザイン室のお話を聞くべく、故郷の大阪に戻ってきて、取材に参加。いきなり出てきてすみません。
赤松さん
結論から申し上げると、特に風土がトップダウンの会社だと絶対に難しいと思う。
藤村
難しい、か。
赤松さん
わたしがコミュニティで活動している理由は、サードプレイスを求めていて、かつ自己啓発活動なんだけど、どうやったらコミュニティの学びを会社に還元できるのかは意識してるんやんか。
学んだことは会社にも少しずつ取り入れていて。例えば、自分のチームだけでも雑談やミーティングを増やして、「何に困っているか」「何がしたいか」っていうのを聞くようにしたかな。
藤村
少しずつ、会社にコミュニティで得た考えを取り入れている。
赤松さん
そうなんです。以前は、トップダウンだったけど、今は、自部署・他部署にかかわらずミーティングを増やしました。
いいものを作るためのミーティングのなかで、コミュニケーションをする。これは少しずつ増えてきているかもしれない。少しずつチームが変わったようにも感じるかな。
決めることはもちろんマネージャーのわたしが決めるんですけど。
藤村
うんうん。
赤松さん
あと明らかに変わったのは、声がけですね。
藤村
おお、基本のところ。
赤松さん
「上司がすべてだ」って思っていた人たちにも、全然違う部署の人にも、まずは話を聞いてみる。スキル的なことじゃなく「どうしたい?」「やってみたい?」とか。
実験的かもしれないけど、新しい価値を作る上では必要だし、会社の風穴を開けることにもつながるんじゃないかと。
コミュニティは、本来の目的だけに走れる活動が生まれやすい。それは、会社でも生かせる
浜田さん
コミュニティの学びを、少しずつ会社に入れようとしてるんだ。
赤松さん
そうですね。会社は、わたしが入社したころに比べて人数が1.5倍に増えているんですよ。
こういったチームの作り方を「みんなでいっしょにやろう」と思っていたんですけど、全社で一斉に、というのは難しくて。
赤松さん
とりあえず2人で話してみるとか、4人で新しいツールを使ってみるとか。小さく始めることって大事だなって。たった半年やってみただけなんですけど、やってみて一番気づいたことです。
で、失敗してもいいやっていう空気を作ろうと意識してますかね。
藤村
こういう気づきって、会社で働いているだけだと気づかなかった?
赤松さん
絶対に気づかない。例えば、Webの記事を読んで、チーム作りやツールの使い方を知ったとしても、「それを実際にやってみる」ってことにはなかなかならないと思う。きっと困ってないからじゃないかな。
逆に、コミュニティに参加してみた実体験があったからこそ、会社で小さく始めることができた。
藤村
なるほどね。
赤松さん
まぁ、会社なのか、コミュニティなのかは、本質的には関係ないのかなとは思いましたね。
もし、浜田さんがもう一回会社員に戻ったとして、今のコミュニティの経験って生かせそうですか?
浜田さん
生かせると思う。幻冬舎の箕輪さんやZOZOの田端さんみたいに「会社をうまく利用する」というと言い方は悪いかもしれませんが、うまくお互いがWIN-WINになるような働き方ができると思います。
赤松さん
確かに。
浜田さん
やっぱり会社に雇われているという感覚が強いと、会社や上司にお伺いを立ててみたいに考えがちだけど、本質的には、会社の利益になればいい。ここを見て仕事をする人になるんじゃないかな。
……うん。そう、やりたいなって思いますね。
赤松さん
「コミュニティをよくする」活動も、根本的には同じ話ですよね。
浜田さん
そうですよね。
オンラインサロンで本質的なコミュニティマネジメントができるのは、「金銭が発生しないから、本来のあり方が実現する」って思っていて。本当はこの考え方を会社に持ち込めたらいいんだけど。
きっと同じようにはいかないけど、近づけていけたら多分もっと働きやすいんだろうなって思いますね。
赤松さん
まだ、わたしは会社でチャレンジ段階ですが……。
与えられた仕事以外での自発的な提案を拾わない会社って、昔は多かったと思います。「その仕事はあなたの仕事じゃない。集中してこれをやってください」みたいな。
赤松さん
「でも、やりたければチャレンジしてみよう」って感覚を持ったんですよ。そこはやっぱり一番感じた変化かも。
マエボンにかかわっていなかったら、この感覚は絶対ないです。いいもの作る人の気持ちをやっぱりないがしろにしたらあかんみたいな。
浜田さん
赤松さんは「所属している印刷会社でいい印刷物を提供する」のがゴールだから、そこがぶれていなければいいんじゃないかな。
例えば上司の確認を一回怠ったからって、それが利にかなっているなら、いいんですよね。
本当はそうあればいいのに、会社に慣れてしまうと上司のお伺いを立てることが、仕事にすり替わっているときがある。利益ももちろん大事ですけど、それだけじゃ「創造」できないから。
コミュニティって、本来の目的である「プロジェクトのゴール」だけを見て走るっていう活動になりやすいんですよね。それは、多分会社でも生かせる。
赤松さん
前田デザイン室流のところもずいぶん多くて、勉強になります(笑)。
会社でプロジェクトをやるときって、部署やなれ合いで固まりがちなんですよ。セクショナリズムを外して、いろんな部署からメンバーやアイデアを募集しはじめてみる。
部署をまたいで掃除の担当をやってみるでもいいし、新年会を盛り上げたい人で募ったらいい。きっと、そういうことから始めればいいんですよね。
トップダウンでは伝わらないことがたくさんあるので、「今、やりたい」という方から、会社の活動を広げていくことにチャレンジしていると思います。
編集長としてやったことは全部あとづけ。すべてにかかわり、熱中して、やりきっただけ
赤松さん
マエボンプロジェクトのチーム作りって、具体的にどんな感じでした?
浜田さん
マエボンプロジェクトは、わたしが編集長となり、2ヶ月の短期間で約90ページの雑誌を作成しました。
メンバー数はのべ50人くらい。みんな会社や学校に行きながら、制作して。雑誌制作は未経験者が9割で、編集長すらも未経験者でした。
赤松さん
わたしは印刷会社に勤めていて、編集や校正を一部担当したんですけど、作り方が仕事とは全然違ったんですよね。
ディスコードっていうツールを使ってプロジェクトごとに分けて、全員、それが見れるようになっています。
チャットツール「Discord」を使ったマエボンプロジェクトのやりとり。ページ割や役割でチャットグループが分けられているが、そのすべてのグループは誰でも見られるようになっている
赤松さん
浜田さんが編集長をやることになってから、何を意識してチーム作りをしましたか?
浜田さん
うーん、いろいろ意識したことはあるんですけど、そういうのは全部あとづけですね。
赤松さん
そうなんだ。
浜田さん
うん。結果として、ツールを使ってまめに連絡を取ったり、通常1回でいい入稿作業を4回やったり、とかあるんですけど。
そもそも雑誌が作られる工程すら知らなかったんですよ。みんなが提案してくれてできたことですし、オープンな場で共有するのも、前田デザイン室では当たり前ですし…。
多分、赤松さんのように雑誌を作ったことある人からすれば「ええっ」て感じだと思うんですけど、これはわたしが「知らなかった」からこそ実現できたのかなって。
赤松さん
びっくり。
浜田さん
だから、すべては自分の気持ち。
なんか、「初めての編集長として頑張ったね」みたいに言われるし、実際に頑張ったんですけど、全部わたしがやりたくてやったことなんですね。雑誌を作りたいっていう気持ちが強かった。
いざ雑誌作りをやってみたら、みんなが言ってるアウトラインがどうとかよく分からないし、「ノンブル(※)って何?」から始まったんで。
※ ノンブル…順序をあらわす数字。冊子のページごとに欄外に表示されている。
浜田さん
だけど、走りながら「あ、そっか。入稿があるからデータがそろわないと困るんだ」「じゃあどうしよう」とやってきたわけで。
とにかく、全部にかかわろうと思いましたし、一番行動しようと思った。チーム作りで工夫したっていうのは、結果論なんです。
赤松さん
なるほど。
浜田さん
コミュニティで雑誌を作りたいし、編集をやりたかった。だから紙媒体の経験もないけれど、編集長として手を上げました(笑)
わたしはライター、編集者として会社勤めした経験はありません。例えば「編集者になりたい」「出版社に入りたい」と言ってもそれは難しいでしょう。。
そんな時にコミュニティで雑誌「マエボン」を作るってなった。「じゃあ、わたしがやりたいです」みたいな感じでした。
赤松さん
全部あとづけって感覚、めっちゃいいと思うんですよね。夢中になって、熱中して、やり切ってるっていうことじゃないですか。
でも、会社の仕事とかになると、どうしてもね。「数字があって、計画があって、目標があって」みたいな。
浜田さん
そうですよね。
赤松さん
好きで熱中してることが伝播していくことと、意図的に周りを巻き込むことは、違うんですよね
その人からあふれ出てきてる熱意にみんなが感化されて、いっしょにムーブメントを起こしていく。それがチームが自走していくポイントなのかなって。
浜田さん
それは室長の前田さんが、「やりたい」って思いから「やろう」っていつもおっしゃっていて。そこから、マエボンにかかわったクリエイターたちを、知ってもらいたいって気持ちが強くなりました。
写真左は、前田高志(まえだ・たかし)さん。オンラインサロン「前田デザイン室」主宰・株式会社NASU代表取締役/グラフィックデザイナー・アートディレクターから、2018年漫画家に転身。/2001年任天堂入社。広告デザインや会社案内などに携わる。2016年父の認知症をきっかけに離職。受賞歴:Art Directors Club、OneShow Design入賞、全国カタログポスター展経済産業省商務情報政策局長賞など。今回の取材にも同席してくれて、しっかりみんなの声に耳を傾けてくれていた。Twitter:@DESIGN_NASU
赤松さん
そのピュアな気持ちって、かなり大事じゃないですか。むしろそれがないと、あんまりコミュニティで活動する意味もないと思っていて。
浜田さん
ほんとそう思います。会社でできることだったら会社がやったほうが、そりゃクオリティも高いに決まってるし。
赤松さん
だから、9割初心者でも「やりたい」ってなるのかなって。
困ったこともたくさんありましたが、それを乗り越えていく快感もありました。メンバー同士でアイデア出して、いいものを作りたいって気持ちがすごかったです。
浜田さん
だから制作途中で、忙しくてできなくなった人がいても、誰かがやってくれるんですよね。「やります」って。必ず誰かが出てくれて、みんなで乗り越えていく感覚がありましたね。
赤松さん
浜田さんは、そのなかでもみんなに配慮していた。それが多分チームにもだんだん浸透していっている感じもあったんですよ。
浜田さん
みんながすごい、お互いが配慮しあって助け合ってましたよね。直接は言ってないんですけど。
浜田さん自身、マエボン発刊から、イベント登壇する機会も増えた。
赤松さん
そうですよね。そういう配慮の話はまったく出てなかった。それがすごいなって。チームが徐々にできあがっていく様子を見ているのも、とにかくおもしろかった。それが、浜田編集長からどんどん広がっていったのかな、と。
浜田さん
ありがとうございます。本当に結果論だし、あとづけなんですけどね。
赤松さん
浜田さんが編集長としてマエボンを作ることに誰よりもコミットしてるし、誰よりもチームのことを考えている。それが伝わっていった結果っていうのがあるのかもしれないですね。
浜田さん
ありがたいです。泣きそうになってきた(笑)。
赤松さん
泣かんといてください(笑)。今日はたくさんお話いただきありがとうございました。
マエボンの編集長に対する「お疲れ様サプライズ」。全メンバーからの寄せ書きに、浜田さんも泣いちゃった。
企画・執筆:赤松 翔 / 写真:木村 駿生 / 編集:藤村 能光 / 撮影協力:前田デザイン室