チームめし! 大阪王将の外食戦略チームの素顔とランチをお届け
ユニークなチームの素顔を探るコーナー「チームめし!」。第2回となる今回は「大阪王将」や「太陽のトマト麺」を展開するイートアンド株式会社外食戦略チームのランチにお邪魔させていただきました!
「アニキ」が率いるチーム
イートアンド株式会社が展開する店舗「大阪王将」は、おいしい餃子をはじめとする中華料理を、全国、世界に届けています。 おいしさの裏側には、メンバーの涙と汗の努力があり…と思いきや、実に楽しくアイデアを出し合っているとのこと。
本日は、大阪王将の外食戦略チーム、関西出身の30代であるリーダー岡部さん、20代の佐藤さん、店舗設計を担当する橋本さん、経営戦略部の広報を担当する折戸さんと、末広町店店長佃さんでのランチミーティングにお邪魔させていただきました。それでは今日はよろしくお願いします…ってあれ?
色味がちょっと…。
ちょっと薄いかな。あとこれはもう少し麺にタレを絡ませたほうがいいんじゃない?
料理を前に何かを話し合っていました。いまは何のお話をしていたんですか?
岡部はお店に来て、料理の温度や色味を定期的にチェックしているんです。店長はお客様の反応や作っていて感じたことを営業に伝えて、新店舗や企画に役立てています。
大阪王将と言えば「餃子」。温度を含めて厳しい基準が設けられているそうで、岡部さんは温度計を使って細かくチェックし、基準に合うように指導します。若干20歳で末広町店店長に就任した佃さんも、岡部さんが来店すると気が引き締まるそうです。取材とはいえ、目の前に料理が並ぶといつもの仕事の熱が出てきたようです。
今のチームになったのは2013年の4月、年齢も経歴も違うのに「ハッシー」「さとちゃん」とお互いニックネームで呼び合うほど仲が良いというこのチーム。しかし、岡部さんだけはみんな「さん付け」、もしかして怖い人なんでしょうか?
良いアニキって感じです。岡部さんは営業だから数字や戦略全体のことを考えていますけど、関西ノリもあってアイデアや意見も気軽に何でも話せます。
僕らは答えがないことをやっているんで、意見交換は大事かなって思っています。僕は元々営業マン、作品を作るだけではなく、数字も見ないといけません。自分たちの努力の成果が売り上げで見えれば、モチベーションも上がりますよね。若手のアイデアや考えを聞いて、ミッションに盛り込んでいけば、やる気がある素晴らしい組織になっていくのかな、って考えています。
自立したメンバーが集まってチャレンジできる楽しさ
楽しく考えながらも「やるべきところはやる」空気もあり、企画や戦略に対してはシビアに進めているそうです。良いアニキの岡部さんから見て、みなさんはどんなメンバーなんでしょうか?
仕事を「自分の問題」って考えてやるメンバーだと思います。目標に向かって自分ひとりではできないことは、周りにもきっちり伝えて力を借りる。それができるメンバーが集まっています。
佐藤さんは入社前から目標があったそうです。それもズバリ「店舗開発をしたい!」 。今はその目標に近い仕事をしていることがモチベーションにつながっていると言います。岡部さんは佐藤さんの働く姿勢を見て、サポートをしているように感じられました。
私は店舗設計部門にいるのですが、今期からは現場のメンバーと同じチームになり、より密な連携を取りながら仕事をしています。仕事は随時情報を共有してメンバーで協力して進める。各セクションの視点をデザインに生かしていくのは楽しいです。
大阪王将は地域ごとに内外装を変化させてきましたが、“食”が多様化する中で、立地ごとにメニューや、店舗設計もより特化した展開をしていかないとお客様へリーチしていかないと思いました。
なるほど、店舗によって内装や外装にも変化をつけているんですね。佃さんは実際に店長としてその効果を感じることはありますか?
最近は女性1人のお客様やご年配のかたもいらっしゃいます。お店の設計やデザインのおかげなのかな~って思います。この前は女子会をされていたお客様もいらっしゃいましたよ(笑)。
関東に出店しているお店はまだ少ないのですが、だからこそモデル店舗を作れるなど、チャレンジをしやすいとも岡部さんは語ります。
昔からあった「餃子の中食文化」
大阪王将は、2014年9月で創業45周年目を迎えるそうで、創業記念の期間限定メニューを7月から提供しています。9月からは第3弾が登場するそうですが、これもまた美味しそうなメニューがそろっていました。
第1、2弾で出した「煮干中華そば」は創業当時のような懐かしさを感じていただけるメニューとして考案されました。その他のメニューも〝昔懐かしの味“をテーマに、季節やトレンドから考えていきました。
第3弾の記念メニューは「煮干中華そば」「鶏塩ネギ飯」「チキンパーコーの生姜あんかけ麺」。残暑が厳しくなる9月に、さっぱりしながらスタミナたっぷりのメニューを用意したそうです。
そして、最も力を入れたのは名前や見た目にインパクトを持たせることだったとのこと。
「パーコー」ってスペアリブのことなんです。でも、あえて豚じゃなくてチキンにしてインパクトを出したいなと思いました。鶏塩ネギ飯のイメージは「元祖まかない」。3種のネギを使い、食感と風味が楽しい一品です。お店の人しか楽しめなかった味を提供しつつ、玉子を丸ごとトッピングすることで、見た目にインパクトを感じてもらえるかなと思っています。
確かに、名前だけ見ても食べたくなっちゃいますけど、写真を見てさらに食べたくなってきます。もうすぐ創業45年ということでしたが、食文化が変わっていく中で、大阪王将の顔を「餃子」以外に増やそうとは考えてないんですか?
餃子って、実は昔から日常に根付いていた料理なんです。食文化が変わって新しい“中食”って考えかたが生まれましたけど、もうずっと以前から餃子は外で買って家で食べる“中食”文化にあったんです。
時代が変わっても餃子は餃子。文化が変わったから新しい料理も考える必要があるのだけど、元々餃子は文化の中に存在していたから、これまでと変わらない努力を続けていく。餃子へのこだわりと食へのこだわりを強く感じました。ちなみに、「餃子の王将」と大阪王将とは何か関連や違いはあるのですか?
「餃子の王将」で修行した先代が、のれん分けして作った店舗が「大阪王将」です。資本関係は全く無いです。
なんと、そうだったんですね。競合とは思っていましたが、元はのれん分けだったとは、知りませんでした。最後に、今後の抱負をひとこといただきました。
店を任されている僕としては、お客様に笑顔で「ありがとう、おいしかった!」って言ってもらえるのが嬉しいです。メニュー開発や店舗運営など、日々の努力がお客様の声でかえってくるってとっても嬉しいです!ぜひ食べに来てください。
大阪王将は餃子が売りですけど、食事もできるし、ちょい飲みもできます。設計やメニューを工夫すれば、女子会など可能性も広がっていくと思っています。これからも頭を使って、いろいろチャレンジしたいと思います。
創業記念メニュー第3弾は9月の10日(関東エリアは6日)から食べられるとのこと。またそのほかにも都内各地に新しい発想を入れた新店舗を計画しているそうです。店舗戦略チームが考える新メニュー、新店舗を楽しめる日が待ち遠しくなります。
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