受験するかどうかは、かかる「コスト」で決める──エンジニアにとっての「資格試験」を考える（3）

情報セキュリティ関係の資格というと、代表的なのは情報処理技術者試験の情報セキュリティスペシャリストですね。それ以外にも、監査に関連したものなどあるようです。すみません、あまり詳しくないです……。

情報セキュリティに関連するものは何も持っていませんね

取得のために必要な学習と自分の興味範囲とが異なるからというのが大きいです。

情報処理技術者試験では初級シスアド、2種、1種、エンベデッド、それ以外に実用的なものでは工事担任者（デジタル1種）ですね。いずれもずいぶん前ですので、資格の名称が変わっているものも多いです。

情報処理技術者試験については、前職で取得に伴う報奨金がもらえたのでそれ狙いです。工事担任者については完全に趣味です。自分で工事したいから取りました。本当は電気工事士も取りたいのですが、自分の中では今のところ優先度が低くてまだ挑戦していません。

簡単に言うと、モジュラージャックで接続する電話機器であれば問題ありませんが、モジュラージャックより向こう側、例えば、モジュラージャックそのものの設置や事業所内の交換機などに関しては工事担任者の資格がいりますね。で、その回線の種別（アナログ、デジタル）や回線速度、回線の数によって資格種別が異なります。

はい、昔住んでいた家のモジュラージャックの位置が気に食わなかったので。IT系の多くの資格試験は、英検同様に習熟度の確認という位置づけですが、世の中でいう資格試験の多くはこれ同様に免許という位置づけが多いですね。

どうでしょうね、自分のスキルを単一の切り口とはいえ客観的に評価できる基準を与えてくれているという点ではメリットと言えるんでしょうけれど、幸いなのか残念なことなのか、そういう機会（例えば、資格を基準に採用される、みたいなの）は今のところないですね。

大きな投資なしに取れる見込みがあるのならば取るべきだと思います。

時間や日常での優先順位、あるいは参考書籍への投資などに関して、他を犠牲にしていると本人が感じる程度、ですかね。同じコストや時間をかけていても、本人がその時間を楽しんでいるのならそれでいいと思いますし。

その状態であれば、取得できてもできなかったとしても、あるいは取ったあとでその資格を役立てる機会がなかったとしても、失うものがきわめて少ないからですね。

私の考え方はおそらく合理的な方向へよりすぎていると思います。実際には、取得することやその過程の学習で意気が上がる、そのことを目標として資格を取得しているといった人も多いと思います。