「死」を意識してこそ「生」は輝く
サイボウズ 副社長で、現在はUS事業本部長としてアメリカ市場開拓に従事する山田理が、その時感じた思いをつづるサイボウズ式「まるボウズ日記」。今回は「生きること」について。
サイボウズの元同僚が若くしてがんで亡くなった。
小学生の子供を2人残して。
10年前の父親の死を体験したときもそうだったが、
身近な人の死を目の当たりにすると死を強く意識する。
死ぬことを強く意識すれば、それと同時に、
生きることも強く意識することになる。
死ぬまでは生きているので。
この誰も避けては通れない死を意識し受け入れることで、
死ぬまでどうやって生きようかと考える。
逆に、死をあまり意識していなければ、
生きていることもあまり意識していないのだろう。
どこからいつやって来るかわからない死に対して、
何となく時間だけが過ぎていく。
人によって生の長さは違う。
そして、長い人生に価値があるわけではない。
人生を価値あるものにするのは、
世の中に対してより良いものをどれだけ残せたか。
それは、すごいことでなくてもいい。多くの人に影響を与えるものでなくてもいい。
1人の人に与える小さな影響でもいい。認められる「いいこと」を残せるか。
いかに多くの「生きた証」を残せるか。
死を強く意識すると、限られた生を意識する。
限られた生の中で、少しでも多くの生きた証を残そうとすることで、生がより輝く。
長く生きれば、より多くの生きた証を残すことができる。
残された人ができることは、惜しまれながらも早くに亡くなる方の分まで、
多くの「生きた証」を残し、生を輝かすことなのだろうと思う。
有尾美香子さんのご冥福をお祈りします。
・ぐるーん最初のサポーター 有尾美香子の最期の言葉
・生きた証(まるボウズ日記)
photo credit: IMGP1444.jpg via photopin (license)
SNSシェア