女性に「活躍して」というのなら、妊娠・出産の重さに理解を──いまどき40男の問題意識

40男たち

左から「男性学」を研究する武蔵大学 社会学部 助教 田中俊之さん、産前産後の家事サポート会社アイナロハ代表の渡辺大地さん、2015年に中途入社したサイボウズ株式会社 ダイレクトマーケティング部 副部長 倉林一範

「女性に活躍して下さいというのなら、妊娠・出産の重さを理解できないと」。そう語るのは、著書『<40男>はなぜ嫌われるか』で、中年男性に対し清々しいおじさんになることを提唱している「男性学」研究者の田中俊之さんは40歳。同じく40歳で働き方を見直しサイボウズに転職した社員 倉林一範、35歳の『産後が始まった』著者でアイナロハ代表 渡辺大地さん、彼らは、妻に寄り添える<40男>。

昭和と平成の狭間に育ち、旧来型の性別役割分業意識から脱却しつつある彼らが前回に続き、夫婦の関係維持の工夫や、妊娠・出産がハンディになる社会の変え方、中年以降の人生をいかに生き、どう社会に関わるかなど、「40男」の本音や可能性を語ります。

夫婦の関係を長く良好にする工夫

倉林さん

倉林一範 サイボウズ株式会社 ダイレクトマーケティング部副部長。1975年生まれ。アクセンチュア時代に半年間、育児休業を取得。働き方を見直し「子ども食堂」など地域活動にも取り組む。2015年7月にサイボウズに転職。3児の父。

渡辺大地

渡辺大地さん アイナロハ代表取締役 ままのわ産後パートナーズ代表取締役 1980年、北海道札幌市生まれ。明治大学法学部卒業後専門学校で油絵を学ぶ。就職ののち、2007年に結婚。2011年に株式会社アイナロハを設立。2015年12月、株式会社ままのわ産後パートナーズの代表に就任。著書に『産後が始まった!』(KADOKAWAメディアファクトリー)など。2児の父。妻が3人目を妊娠中。

僕のせいでこの人は今つわりになっている

40男たち

田中俊之さん 武蔵大学人文学部社会学科卒業、同大学大学院博士課程単位取得退学。博士(社会学)。1975年生まれ。2013年より武蔵大学社会学部助教。社会学・男性学・キャリア教育論を主な研究分野とする。男性学の視点から男性の生き方の見直しをすすめる論客としてメディアでも活躍。著書に『男が働かない、いいじゃないか!』 (講談社+α新書)『<40男>はなぜ嫌われるか』(イースト・プレス)などがある。2016年1月に長男が誕生。1児の父。

人間は、妊娠・出産が重すぎる

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育休は「取ってよかった」と思いますけど

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他人事ではなく当事者として「どう自分を変えていくか」

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中年が自覚を持って社会を変えていく

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文:渡辺清美/写真:尾木司


育休中もスーツを着る<40男>──昭和と平成の「男らしさ」の狭間に生きる