「パパのと一緒に洗濯しないで問題」に備える──コデラ総研 家庭部(85)

テクニカルライター/コラムニストの小寺信良さんによる「techな人が家事、子育てをすると」というテーマの連載(ほぼ隔週木曜日)の第85回(これまでの連載一覧)。今回のお題は「『パパのと一緒に洗濯しないで問題』に備える」。

文・写真:小寺 信良

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思春期の娘を抱えるパパ共通のハードルとして、娘が洗濯物を一緒にするのを嫌うという問題がある。女の子には、「パパは汚い」と思い始める時期があるようだ。

娘が父親の匂いを嫌うのは、近親相姦を避けるために遺伝子に組み込まれたプログラムなのではないかとする説もある。これは2002年に毎日新聞が、米国ウェイン州立大学の研究結果だとして記事にして以降、ネットでも周期的に話題になる説なのだが、かなり古い情報であるため、真偽のほどはよく分からない。

まあ確かに子供が大きくなればそれだけこっちも歳をとるわけで、それなりに加齢臭などもしてくるだろう。ただ、匂いがするという点では娘も同じことで、本人にはあまり分からないようだが、生理中ともなれば生臭いというか、やはり血液の匂いがする。「オヤジの加齢臭 vs. 娘の生理臭」との戦いというわけである。

多くの家庭では、母親が「あんたも十分臭い」と一蹴して終わりになるようだが、うちの場合は父ひとり娘ひとりなので、第三者が仲裁に入るというわけにもいかない。

うちの娘はまだそんなことを言い出してはこないのだが、実際には思っていてもなかなか言えないということはあり得るだろう。普通の家庭でも、一緒に洗わないでと母親に訴えるだけで、父親に直接言ってくるわけではない。それなりに気を使っているのかもしれない。

それに加えて娘には、中学に入って変な癖が出てきた。小学生のころは私服だったが、中学校になって制服になり、着られる服が大量に余っている。勿体無いと思うのか、1日のうちに何度も着替えるのだ。

ただ着替えるだけなら勝手にやれという話なのだが、ちょっと1、2時間着ただけの服を全部洗濯カゴに入れてくる。そうなると、親子二人暮らしなのに1日で2回も3回も洗濯機を回さないと終わらない量になってしまう。これはいくら何でもあり得ないだろう。

何度注意しても、ちょこっと着た服を洗濯に出すという行為は収まらなかった。洗濯すれば勝手に洗われて、たたまれて戻ってくる。自分でたたむよりは楽チンというわけだろうが、こっちはたまらない。

どうせあと1年もすれば、父ちゃんのパンツと一緒に洗うなとか言い出すかもしれない。そこで先手を打つことにした。中学1年生の夏休みを過ぎたころから、自分の洗濯は自分でする、というルールにしたのだ。洗濯カゴも別にして、お互いの洗濯物が混ざらないようにした。

洗濯を習慣化する難しさ

うちは斜めドラムの乾燥機付き洗濯機なので、洗濯そのものは難しい作業ではない。ただ、そのまま洗濯機で洗えるものなのか、ネットに入れないといけないのか、そもそも洗えないのかを学ぶ必要がある。

セーターなどを突っ込んでひどいことになるのではないかと思ったのだが、今の洗濯機はそれなりに洗えてしまうので、あまりひどいことにはなっていない。

その一方で、洗濯物がたまっていても気にしなくなってきた。学校へは制服なので、下着と白い靴下が大量にあれば困らない。頻繁に着替えるという癖は多少直ったが、洗わないと着るものがないという状況にはなかなかならないのだろう。

毎日洗濯するのであれば、お風呂に入る前に洗濯機を回すなど、ある程度ルーティン化できる。だが2、3日に1回程度では、なかなか習慣化しないようだ。

この方針がいいことなのか悪いことなのか、まだ正解が出ていない。ただ、もう13歳の女の子であれば、自分の着るものや体操着などは自分で洗濯してしかるべきだろう。

もうそろそろオトナ予備軍として、家事も徐々に分担していいタイミングだ。洗濯は決して面白い作業ではないが、まずはその辺りからスタートさせるというのは、悪くないと思う。(了)


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