【第9回】みんなでつくっている事典「Wikipedia」──世界の人とチームになる
サイボウズのプログラマーの"プロさん"に、コンピューターやプログラミングについて聞くシリーズ「プログラミングって?」。
調べものをするときにとっても便利なウィキペディア。使ったことがある人も多いだろう。でも、いったいどうやって成り立っているのかよく分からないという人もいるのでは? そのすごいしくみを知ろう。
※この連載は、毎日新聞社発行の月刊誌「NEWSがわかる」で連載している記事の転載です。
気楽な百科事典
インターネット百科事典ウィキペディアは、だれでも書き換えられる百科事典ソフトウェアだ。紙の百科事典は、限られた専門家が間違いがないように慎重につくっている。紙は間違いの修正が難しいからね。
ウィキペディアはボランティアが気楽につくっている。だから間違いも多いけど、記事ができるのも速いんだ。僕らは日本語版で読んでいるけれど、英語版はより多くの人がかかわっているから量も多いよ。ちなみにウィキペディアの「ウィキ」はハワイ語で速いという意味なんだよ。
顔の見えないチームワーク
ウィキペディアの記事は、世界中の人が編集できるよ。お互いに顔も知らない人が協力して記事をつくっているんだ。これはインターネットがあるからこそできるようになった新しいチームワークのかたちだよ。
だれかが間違ったことを書き込んでも、間違いに気付いた人が修正できる。情報が足りないと思ったらすぐに追加できるし、古いと思ったら、更新できるんだ。「記事を良くしたい」という気持ちで協力してつくっている、みんなのおかげでできているんだ。すごいね。
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