離職率28%を経て気づいた「社員が会社を辞めるのは、自分の理想を実現したいから」──『嫌われる勇気』岸見一郎×サイボウズ 青野慶久

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2013年に刊行され、社会現象とも呼べるほどの大ベストセラーとなった『嫌われる勇気』。「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とした上で、対人関係を改善し、幸せに生きるための方策を提示するアドラー心理学を対話形式でわかりやすく解説した本書は、今も多くの人に影響を与え続けています。

この『嫌われる勇気』に書かれている内容が、サイボウズのこれまでやってきた取り組みに似ているのではないか? あるサイボウズ社員がそう気づいたことから、今回、『嫌われる勇気』の著者である岸見一郎先生と、サイボウズの青野慶久社長の対談が、社内イベントとして企画されました。

アドラー心理学とサイボウズの考え方の共通項はどんな点にあるのか? それについて岸見先生はどのように考えるのか? 読み進めるうちに、『嫌われる勇気』の内容についての理解も深まっていくはず。第1回~第4回の全4回に分けてお届けします。

親に結婚を反対されたとしても、「最終的に自分自身が幸せになれば、それが親孝行」


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岸見一郎(きしみ・いちろう)さん。哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。世界各国でベストセラーとなり、アドラー心理学の新しい古典となった前作『嫌われる勇気』出版後は、アドラーが生前そうであったように、世界をより善いところとするため、国内外で多くの“青年”に対して精力的に講演・カウンセリング活動を行う。訳書にアドラーの『人生の意味の心理学』『個人心理学講義』、著書に『アドラー心理学入門』など。『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』では原案を担当



「不安だから引きこもる」のではなく「外に出たくないから不安という感情を生み出している」


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青野 慶久(あおの よしひさ)。1971年生まれ。愛媛県今治市出身。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現 パナソニック)を経て、1997年8月愛媛県松山市でサイボウズを設立。2005年4月代表取締役社長に就任(現任)。社内のワークスタイル変革を推進し離職率を6分の1に低減するとともに、3児の父として3度の育児休暇を取得。2011年から事業のクラウド化を進める。総務省ワークスタイル変革プロジェクトの外部アドバイザーやCSAJ(一般社団法人コンピュータソフトウェア協会)の副会長を務める。著書に『ちょいデキ!』(文春新書)、『チームのことだけ、考えた。』(ダイヤモンド社)がある



サイボウズ式メソッドも、「原因論」から「目的論」へのシフトを促すもの


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勉強しないのは「子どもの課題」。最善の対応は、親が一切口出ししないこと。


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第2回に続く


文:荒濱 一/写真:すしぱく(PAKUTASO)/編集:小原 弓佳


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