「本当はできるんだから、本気を出せ」は、むしろ本人のやる気をなくさせる──『嫌われる勇気』岸見一郎×サイボウズ 青野慶久

shiki_2_03.png

大ベストセラー『嫌われる勇気』著者の岸見一郎先生とサイボウズ青野社長が、アドラー心理学とサイボウズの考え方の共通点について語り合う対談の第2回。

第1回では青野社長の著書『チームのことだけ、考えた。』に書かれている内容を引き合いに出しつつ、引きこもっている人でさえも皆、「目的に沿って生きている」ことや「子どもが勉強しない」という課題への親と子での課題の切り分け方などを中心に語り合いました。

この第2回では話はいよいよ、『嫌われる勇気』に書かれていることの中でも難易度が高いとされる「共同体感覚」へ。 サイボウズが掲げる「チームワーク」との共通項は、どこにあるのでしょうか?

さらに、「『世界一を目指す』は、実は危険な言葉ではないか?」という青野社長の悩みに、岸見先生はどのように回答するのか? 自身の所属する組織やチームに思いを巡らせながら、読み進めていきましょう。

「居場所がある」と感じられるだけでは不充分。その場所を変えていく責任も生まれる


rePAKU4216.jpg

岸見一郎(きしみ・いちろう)さん。哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。世界各国でベストセラーとなり、アドラー心理学の新しい古典となった前作『嫌われる勇気』出版後は、アドラーが生前そうであったように、世界をより善いところとするため、国内外で多くの“青年”に対して精力的に講演・カウンセリング活動を行う。訳書にアドラーの『人生の意味の心理学』『個人心理学講義』、著書に『アドラー心理学入門』など。『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』では原案を担当



ウソをつく部下がいるのなら、上司は自分がそうさせていると思わなくてはいけない


岸見一郎先生 (5).jpg

rePAKU4234.jpg

青野 慶久(あおの よしひさ)。1971年生まれ。愛媛県今治市出身。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現 パナソニック)を経て、1997年8月愛媛県松山市でサイボウズを設立。2005年4月代表取締役社長に就任(現任)。社内のワークスタイル変革を推進し離職率を6分の1に低減するとともに、3児の父として3度の育児休暇を取得。2011年から事業のクラウド化を進める。総務省ワークスタイル変革プロジェクトの外部アドバイザーやCSAJ(一般社団法人コンピュータソフトウェア協会)の副会長を務める。著書に『ちょいデキ!』(文春新書)、『チームのことだけ、考えた。』(ダイヤモンド社)がある



サイボウズ社内では「みんな」は禁句


「世界一を目指す」は競争の原理に立った危険な言葉?


rePAKU4344.jpg

勇気を持つためには貢献感が必要、その援助として「ありがとう」という言葉を使う


rePAKU4335.jpg

第3回に続く


文:荒濱 一/写真:すしぱく(PAKUTASO)/編集:小原 弓佳


離職率28%を経て気づいた「社員が会社を辞めるのは、自分の理想を実現したいから」──「嫌われる勇気」岸見一郎×サイボウズ 青野慶久
自立は、自分の力だけでは実現しない──「周囲に依存OK、他人の力を借りてでも理想を達成すること」
理不尽を受け入れること──質問責任と説明責任が大事

Comment