インターン大学生の疑問
2016年、あなたはどんな風に働きたいですか?ー「働く」を考えるための「今年の5記事」ー
2015年も終わりに近づいていますね。今年最後に働き方やチームワークを振り返り、来年の「働く」に工夫をしていきましょう。2015年を象徴する記事をインターンの視点で5つ選出し、子育て・転職・就活・オフィス・チームワークの順にサイボウズ式編集部で話し合いました。
パパの子育て〜そもそも「育児」って何だろう? 現代のパパが抱える悩みと、等身大の育児観〜
「イクメン」という単語がメジャーになりつつある昨今ですが、男性の育児参画を許容する意識はまだまだ浸透していません。現代のパパが抱える等身大の悩みってなんだろう? サイボウズワークスタイルドラマ「声」に出演する田中圭さんに、いまどきパパの等身大の悩みや育児観を語っていただきました。 (記事は公開を終了しました)
ドラマは働くパパを題材にしたものですが、男性目線から見てどうですか?
僕たち(大学生世代)の父親は40、50代ぐらいなので、若いパパの育児の悩みとかはあまり想像ができなくて。だからこんなにも仕事と育児について考えていることは意外でした。
僕はまだ働いていないので、自分ごととしてとらえることがちょっと難しかったんですけど、いずれ家庭と仕事とのバランスを考える機会が訪れるんだろうなって。自分は熱中したらほかのことに盲目になってしまうと思うので、このドラマのように家庭を疎かにしてしまう状況に陥ってしまうかもと考えると、やっぱり怖いなと思ってしまいました。
皆さん世代の話としては、VOYAGE GROUPの宇佐美社長が学生結婚してお父さんになり、学業にバイトに子育てと忙しい学生生活の後、社会人になって思いっきり仕事に没頭されたと話されていましたね。
宇佐美社長は人生のトータルでワークとライフのバランスがとれたら良いとおっしゃっていて、賛同しました。2つをずっと両立しつづけるのではなくて、自分なりのバランスがとれたら良いのかなーって。
仕事に熱中したいときもありますもんね。
何ごとも、状況や環境に応じて変えていけるっていうのがよいですね。
転職〜ジブンと会社の関係は、「納得感」で変わる〜
サイボウズの給料は「あなたが転職したらいくら?」で決めています日本で常識とされていた終身雇用制度は崩れ始め、「1つの場所で働き続ける」ことは当たり前ではなくなってきました。そうした中で「自分の価値ってどれくらいだ?」というシンプルな疑問が生まれつつあるかも。自分の価値に対して納得感をもって評価してくれる制度が求められています。
みんなは就活をしていて、評価制度まで考えて会社選びをしてました?
してなかったです。そもそも評価制度を公表している会社は少なそうですよね。いつの間にか、勤めている会社の評価制度が変わっていたら驚きですね(笑)
確かに(笑) 評価制度をこうやって記事にして出す会社はないから、関心を持たれたのかも。人事関係者は他社の評価制度はどうなってるんだろって気になるし、個人でも気になる。友達づてに聞いてもそれが正しいのかもわかんないことが多いし。
実際、サイボウズがこの評価制度になったことで、働くモチベーションって社員さんの中で上がりましたか?
個人的には、納得感はありますね。「社外」と「社内」の2軸の市場価値で見るのは、すごい大事だと思うし。市場価値ってとても気になりますよね。転職したらいくら? って。でも、それは自分ではなく、市場とか他人が決めることだと思うので。それを意識しますしね。
サイボウズの場合は、「制度は変わるものですよ」と同時に、「報酬はお金じゃないですよ」っていうコミュニケーションをしているのも重要なのかもしれない。
お金は大きい部分だけど、環境や仕事自体も報酬になり得るというコミュニケーションですね。こういう環境で仕事ができるとか、仕事を任せてもらえるとか。
30〜35歳くらいまではお金にすごく興味があるんだけど、それ以上になるとあんまり興味なくなってくるんだよねぇ。
達観してますね。仙人みたい(笑)
就活〜定説と周囲の目をいったん離れて考える。〜
「志望動機は知名度とモテそうだから」で何が悪い──中川淳一郎さんに「定説の疑い方」を聞く就活──。初めて仕事をする上で絶対に通る道。2015年は解禁時期の変更や売り手市場で、学生と企業の環境も変わりました。定説や肩書きと葛藤しながら、自分がどうしたいか? をより考えぬく必要がある時代になったのではないでしょうか。
転職できるから1つの会社にしばられなくてもいいけど。1番最初の会社の影響ってやっぱり一生受けちゃうから、何とも言えないよね。どうでもいいよって言えないし。
この記事によると、中川淳一郎さんは必ず「一橋卒、博報堂入社」をプロフィールに書くそうです。
経歴ってみんな気にしますよね。
わかりやすい名刺代わりだから仕方ないよね。
今年、サイボウズ式勉強会にご登場いただいた仙拓の社長 佐藤仙務さんは19歳のとき勤めるところがないから自分で会社を作ったとおっしゃっていました。レールがなくて起業をした。経歴や定説を気にしての就職活動とは対照的ですね。
中川淳一郎さんも途中で言ってますけど。それで幸せになれるかは別問題だよと。
だからファーストキャリアで大企業に行って、ワークライフバランスをまったく加味せずに働くことも良いことだと思います。
でも、ただ働き方だけじゃなくて、自分ってそもそもどんな風に生きていきたいんだっけということも考えた方がいいのかな。
就活になるまで、なかなか考えないものかもね。
就活を経験するまでは、自分の選択肢が地域のコミュニティーや親に左右されるのかな。自分で選んではいるつもりなんだけど。
でも大人になるにつれて、自分が選んだことは全部自分の責任になるし、全部が自分の人生に影響してくる。だからこそ「そもそもこの先どうしたいんだっけ」と考えましたね。
オフィス〜「実用性」と「居心地」を兼ね備えたオフィスってどんな感じ?〜
カフェにBARに公園も! サイボウズの日本橋オフィスが実用性と居心地を見事に兼ね備えていてすごい場所や時間の制約を受けない働き方を実践する企業が増えています。リモートワークや時短勤務が代表例です。それでも、会社で働く人のほとんどが長い時間を過ごすことになるのが「オフィス」という場所です。今、働く場所はどうあるべきなのでしょうか?
地方から上京して、サイボウズに就職する椛島さんならではのオフィスに対する思いってある?
福岡からのおのぼりさんとしては、東京の真ん中で仕事できるというのはうれしいですね。就活のとき、住環境とか働く場所を自分でコントロールできないって嫌だと思っていたので。
サイボウズは無理な転勤は無かったり、オフィス自体もどこの席にずっと座ってなくちゃいけないっていう制約もそんなに無かったりで、そういう意味ではすごくよいですね。
オフィスや会社が醸し出すオーラってあるよね。
あるある。
「あっ、これなんか違う」みたいな。やっぱり伝わるんだよね。家探すときと一緒で、間取りや雰囲気を見るのと同じかな。
そこで働いている自分が、想像できるかできないかっていうのもあるかな? 人と会う前に、オフィスの雰囲気とかで想像できるかなって。うっ……となるか、すんなりと入れるか。
サイボウズはクックパッドさんみたいに料理を事業にしている会社でもないのに、なぜか社内にキッチンもありますもんね。
会社に来るのが楽しみになるオフィスって大事ですよね。小学校に行くのが楽しみだったのといっしょで、そういうのって会社でもすごく大事。
年取りすぎて、もう小学校の時の気持ちは思い出せない(笑)
確かに小学校の校庭にどういう遊具があるのかっていうのは大事だよね(笑)
チームワーク〜メンバーが生きる話し合いが、いいチームを作る〜
「だから言ったのに」と言う人の言葉を無視してはいけない人が集まって何かを成し遂げる際にチームワーク──メンバーとの向き合い方──が 大切です。「だから言ったのに」と言われたら、その人を退けますか? それとも受け入れますか? 成果を左右するチームワークは考え続ける必要があります。
私は声が大きいタイプで。そのタイプにありがちなことだと思います。
以前参加した短期インターンでこの記事と同様の経験をしたことを思い出して…。
確かに、だから言ったのにというサインを出していたメンバーがいたと思いました。でもその場は、別にいいんじゃないという雰囲気で、その人のサインを見れていなかったなあと気づきました。
説得力って、発言する人の方にあるよう見えがちだから、雰囲気も作りやすい。でもチームで、みんなでやるからには、ネガティブな意見を発信してる人にも意識を向けなきゃいけない。それを言語化してる記事だったので腹落ちしました。
これははせおやさいさんの実体験に基づいたノンフィクションですからね。会社のプロジェクトベースで本当に起こった経験談だからこそ、いろんな人に共感されるんだろうな。
プロジェクトの当事者であればあるほど、「だから言ったのに」と言われるとムっとくるけど。その発言の裏側にある「なんでその人はこう言ったのか」を想像することが大事ですよね。これはチームワークに通ずるものですよね。
途中で反対意見を言っていたパターンはまだわかるよね。途中はずっと何も言わなかったのに、最後に「わかってたよ」と言う人はどうなんだろうね。
いますよね(笑)
でもそういう思いって、チームメンバーが途中で引き出していかないといけないものかもですね。
お互いの歩み寄りが必要なのかなって。意見が発しやすい雰囲気作りも大事だし。後から言わなくていいように意見を自分から発信していこうという気構えも必要だし。
公平に意見を聞いてみるというタイミングが必要なんだなと思いますね。
自分の視点からいったん外れて、お互いの視点を取り入れることを心掛けるだけで違うんじゃないかな。
関連する話で、女性に比較的多いらしいんですけど、自分の意見を否定された時に自分自身が否定されたと感じる人って結構多いですよね。自分もそうだったんですけど。
思っちゃいますよね。自分が認められてないんだって。でも、そうじゃない。今回のケースではこの意見が違ったよってだけなんですけどね。全然相手への尊敬の念は必ずあるはずなので、それがチームの中で見えてくるといいですね。
来年に向けて
みなさんもこの年の瀬に、ほんの少し自分の「働き方」を振り返ってみてください。もし、何か変えたいことがあるのであれば、サイボウズ式がそのヒントになるかもしれません。2016年も、サイボウズ式は多様な「働く」を発信していきます
編集:巡佑太 写真:感動課
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