働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。

「おかしいことをおかしい」と組織で言うには、1人で食えるだけの自立が絶対に必要──岡田武史×青野慶久

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FC今治のオーナーとして、今治の地方創生を目指す岡田武史さん。Jリーグ監督のオファーも蹴り、今治をサッカーの観点から再生しようと覚悟を決めている。「岡田武史というキャラクターの信頼貯金が使えるのは3年」という岡田さんに、サイボウズ 代表取締役社長の青野慶久が「大きな組織で変革を起こすポイント」を聞く。

「おかしいと思ったことを、それっておかしいよ」と組織で言えるようになるには?

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岡田武史さん。1956年生まれ。大阪府立天王寺高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。同大学でア式蹴球部所属。大学卒業後、古河電気工業に入社しサッカー日本代表に選出。 引退後は、クラブチームコーチを 務め、1997年に日本代表監督となり史上初のW杯本選出場を実現。その後、Jリーグの札幌や横浜での監督を経て、2007年から再び日本代表監督を務め、2010年のW杯南アフリカ大会でチームをベスト16に導く。中国サッカー・スーパーリーグ、杭州緑城の監督を経て、2014年11月、四国リーグFC今治のオーナーに就任。日本サッカー界の「育成改革」、そして「地方創生」に情熱を注いでいる

理論で人は動かない。ワクワクという気持ちを心に訴えかける

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青野 慶久(あおの よしひさ)。1971年生まれ。愛媛県今治市出身。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現 パナソニック)を経て、1997年8月愛媛県松山市でサイボウズを設立。2005年4月代表取締役社長に就任(現任)。社内のワークスタイル変革を推進し離職率を6分の1に低減するとともに、3児の父として3度の育児休暇を取得。2011年から事業のクラウド化を進める。総務省ワークスタイル変革プロジェクトの外部アドバイザーやCSAJ(一般社団法人コンピュータソフトウェア協会)の副会長を務める。著書に『ちょいデキ!』(文春新書)、『チームのことだけ、考えた。』(ダイヤモンド社)がある。

遺伝子にスイッチが入るような覚悟体験はあるか? 「自分の時代をよくする」ことだけ考えていないか?

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「個人的には、すべての要素で80点の平均点が取れる人より、100点と60点で平均80点という人に興味があります。もちろん、チームにはすべての要素で80点が取れる人も必要なのですが」(岡田武史さん)

過去の実績を見ない勇気──人材登用は「客観的に、次の試合で勝つにはどうすれば?」

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FC今治のオーナーとしても活躍する岡田武史さん。2016年8月には今治の街を元気にするインキュベーションプログラム「バリチャレンジユニバーシティ」が実施されました

写真家:Yumiko Tamai

愛媛の地域発信サイト「海賊つうしん。」専属フォトグラファー


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Cybozu

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